2005年06月18日

DEMONLOVER

demon.jpg

タイトル:DEMONLOVER
製作  :2002 フランス
監督  :オリヴィエ・アサイヤス
出演  :コニー・ニールセン、クロエ・セヴィニー、
      ジーナ・ガーション、シャルル・ベルリング


表の顔と裏の顔を持っている人が、いつのまにか裏も表も
なくなってグッチャグッチャになっちゃたら、それはまさ
にその人そのものって言えるわけで、じゃあ最初から裏も
表もないんじゃないかと言われれば、ハイそうです、と答
えたくなってしまう。でも、グッチャグッチャだとさすが
に社会でやっていけないから、コインの裏表のようにきっ
ちり分けてみる。そしたら意外といけるもんねと勘違いし
てみたが、気が付いたら表も裏も分からなくなっちゃって
結局元の木阿弥。つまりこの映画は企業間スパイ合戦映画なのです。


スパイといえば昔は国家間だったような気がします。
しかし、今は企業間。大雑把に考えると国より企業が
重要な位置を占めその価値が逆転するんじゃないかも
しれないと思うときもあるのです。で、この映画の出
てくる主要企業は、フランスのヴォルフ・グループ、
日本の東京アニメ、アメリカのデーモンラヴァー、ど
こかよく分からないマンガトロニクスの4社である。
ヴォルフ・グループは東京アニメに投資、その日本の
コンテンツの配給権をかけてデーモンラヴァーとマン
ガトロニクスが競合する。しかしデーモンラヴァーは
したたかにヴォルフ・グループを支配していたのである。
このアメリカ企業の悪役っぷり。なんか最近起きたイラ
ク派兵のそれを感じてしまいますね。ブッシュも出てたし。

戦争。つまり戦争の前では人間はヴァーチャルな存在である。
モニターを通して標的を撃つ武器たち。そのモニターに映って
いるのは人間か、はたまたヴァーチャルな人間もどきか。
ああまた戦争の犠牲者がモニターに・・・。

そこでソニックユースがバリバリいわしてます。
この題材にソニックユースはお似合いだな。しかし、本当に
重要なのは爆音であることではないか。そう爆音で観たのです。
この映画の中身より爆音であることの重要性、戦争と爆音。
地鳴りが響く映画館。その体験こそデーモンラヴァーとは?
という問いかけの答えを出してくれるのではないかと、
頭が痺れながら思いました。

(文化遺産)
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posted by つるっと温泉卵 at 23:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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