2005年05月03日

SPUN

sf.jpg

タイトル:SPUN
製作  :2002年 米・スウェーデン
監督  :ジョナス・アカーランド
出演  :ジェイソン・シュワルツマン/ブリタニー・マーフィ/ミーナ・スヴァーリ/
ジョン・レグイザモ/ミッキー・ローク

10年前、サエない高校生だったオレはニルヴァーナを聴きまくってた。
ドラッグはそう悪いものじゃない。現にドラッグにはまってたミュージシャン達は、みんなえらくカッコイイじゃないか。カート・コバーン、シド・ヴィシャス、ジム・モリソン、ジャニス・ジョプリン、ジミ・ヘンドリックス…みんな伝説になってる。
【オレも凄い事をして、27までに死にたい】なんて事を真剣に思ってた。
伝説になった奴なんて、一握りのジャンキーだってのに。

あれから10年。シドが死んだ21はとうの昔に過ぎ、オレはカート達と同い年になった。
まだドラッグ童貞だ。何も成し遂げちゃいないし、人生に焦りも諦めもある。
でも、死を選択するほどは絶望しちゃいないな。
それにドラッグに対する漠然とした憧れなんてものは無くなった。
カートが生きていれば、デイブと一緒に凄え曲を作ったんじゃないか?
カートはニルヴァーナの可能性を、他メンバーの能力を低く見てただけの独りよがりのオナニー野郎だったんじゃないかと感じるようになったし、死んじまったシドよりも、TVのリアリティ・ショーで弾けまくってるジョンの方が偉大だと思う。

ジャンキーはカッコ悪い。ハッパをたしなむ程度ならともかく、
強いのをキメて喜んでるような奴はカッコ悪いだろ。そう思うようになった。

『哀しみの街かど』で、ヘレンはボビーを裏切る。
『スカーフェイス』のトニーは何も信じられなくなっていく。
ジャンキーはカッコ悪い。
よく考えりゃ、タフガイを気取ってたシドはナンシーを殺して拘留中、毎日殴られて泣いてたっていうじゃないか。ジミヘンはゲロが喉に詰まって死んでる。カートは1人娘を置いていった。
カッコ悪いよ。
役者のチャーリー・シーン、ダウニーJr.、クリスチャン・スレイター、みんなキャリアを棒に振ってる。こいつらもカッコ悪い。ロッキーやルーク・スカイウォーカー、ハン・ソロ、ハリー・キャラハン、こういった漢たちはドラッグなんかやらないぜ!
あ、ビリーとワイアット(イージー・ライダー)はキメまくりか…ま、何事も例外はあるってことかな(笑)。

そう、ジャンキーはカッコ悪いんだな。
この【SPUN】にでてくる連中もことごとくカッコ悪い。
トレーラーハウスに住んでたり、キメすぎで極度の便秘だったり、チンポコ撃ち抜かれちゃったり、モーテルを爆発させちゃったりとバカばかりだ。憎めないバカなんだけどね(笑)。その間抜けっぷりを超絶カット割りで一気に話を進めていく。バカコメディーでありながら、悲哀を感じさせる。何よりもドラッグはカッコ悪いって事を笑いの中にも感じさせてくれる。
キャラクターもイイ。ブリタニー・マーフィーは可愛すぎだし、ミッキー・ロークにエリック・ロバーツ、ジョン・レグイザモあたりのキャラの立ちっぷりは素晴らしい。
マジで傑作だと思うよ。

(ボートで乾杯)
【関連する記事】
posted by つるっと温泉卵 at 17:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。