2005年04月15日

メトロポリス

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タイトル:METROPOLIS
製作  :1926年
監督  :Fritz Lang
出演  :Alfred Abel、Brigitte Helm

古い作品だが、この時代の代表作の一つとして確実に名前が挙がる作品である。

製作はドイツのウーファ社、監督は前作『ニーベルンゲン』で高い評価を得たフリッツ・ラング。
1926年に100年後2026年の世界を背景に当時としては巨額の制作費と約38000人のエキストラを使用した大作なのだが、予想通りには評価を得られずウーファ社は身売りしてしまう。
しかしこのSF映画が後の人々に与えた影響は計り知れない。


2026年科学の発展により高層ビルが立ち並ぶ中、富と権力をもった裕福な階級と、地下に追いやられ、人間として最低の扱いを受ける労働者階級に都市が2分されている。
地下の人々は逆らうことすら意味をなさなく思えるほど巨大な工場で必死に働く。働くが稼いだものは権力者に吸い取られる。
そんな中で労働者の娘マリアがこの2分された世の中が間違っていると労働者に説き、話は労働者の暴動やら愛やらに発展していく。

正直ストーリーは誉められたものではない。同じタイトルの漫画を執筆した手塚治虫も「実際、資本家・特権階級と労働者階級とが、結局、愛で結ばれるという結末は、なんとしても安易過ぎ、それまでのさまざまな問題提起を一度にだめにしてしまう失点だったと言わざるを得ない。」と評価をしている。

しかし先ほども述べたが、この作品がなぜこの時代の代表作にまでなったかといえば、圧倒的な想像力による巨大工場や高層ビル群などの美術が優れていた事だと思う。
なかでもアンドロイドの美しさは目を見張るものがある。このアンドロイドに影響を受けたとしか思えない『スターウォーズ』の「C-3PO」と比べるといかにC-3POがガラクタかがわかる。

『手塚治虫』、『スターウォーズ』だけでなく『ブレードランナー』などが特に影響を受けているあたりで、この作品がいかにSF作品に影響を与えたかが伺える。

この時代のドイツ映画を取り上げると、当時のヒトラー政権によるプロパガンダ的な話が関わってくるのだが、かなり長い話になるのでその話は後に特集を組もうかと思ってます。

(knz)
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posted by つるっと温泉卵 at 18:15| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Excerpt: 原題 「METROPOLIS」(1927年ドイツ→1984年アメリカ)主演:アルフリート・アーベルビデオで借りてみてみた。未来。繁栄を極めたメトロポリスは、地下の工場で働かされ、さらにその地下の居住区..
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Tracked: 2005-07-19 19:21
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