2006年06月29日

闇打つ心臓 Heart,beating in the dark

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タイトル:闇打つ心臓 Heart,beating in the dark
製作  :2005 日本
監督  :長崎俊一
出演  :内藤剛志、室井滋、本多章一、江口のりこ、諏訪太朗


『闇打つ心臓』は当時無名だった内藤剛志、室井滋を主演に82年に公開された自主制作映画だ。
その『闇打つ心臓』が長崎俊一監督自身の手でリメイクとも続編とも言えるちょっと変わったやり方で再び公開された。

わたしは82年版の『闇打つ心臓』を観たことがない。
公開当時わたしはよちよち歩きだったし、おそらくソフト化もされてないだろうから観る事が出来ない。
だから思い入れもない。

23年前に自らの子供を殺したリンゴォ(内藤剛志)と伊奈子(室井滋)、そして同じく子供を殺した若い透と有紀がそれぞれの道を辿りながら出会う。
この二組の話とともに82年の『闇打つ心臓』の映像、そしてそれをリメイクする長崎俊一、内藤剛志、室井滋以下出演者スタッフによるフェイクドキュメンタリーから、『闇打つ心臓』は成り立っている。

私とこの映画には距離がある。
たいしたことではない、最初に言った通りただ観たことがないというだけだ。
どうしても客観的でいざるをえない観客は、スタッフ・キャスト達の熱さをどう受けとめればよいのだろうと思って観ていた。

私は一貫してこの熱さに便乗する事ができなかった。
若者(透と有希、それを演じた本多章一と江口のりこ)の描き方が無気力や無感動といったものである一方、中年の二人は何かに決着をつけるべくやる気に満ちあふれている。
ここに世代的断絶を感じるのよ。
おそらく中年側は今の若者に、そして昔の自分にガツンとワンパンチを加えたかったんだろう。
それは未遂に終るのだが、よくよく考えてみたら殴られる理由はない。
だからか中年側も一方的に怒り、葛藤して結局何もしない。
まあ、一人相撲です。一歩引いてみたらそれも若いも老いも変わらず、同じ闇を共有しているということなのだろうが、なぜか上からものを言われている気がするのだ。
だから、できるものならリバイバル上映という形でオリジナルを、そして長崎俊一の新作という形でこの『闇打つ心臓』の現代解釈を観てみたかったというのが素直な感想だ。
(文化遺産)
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posted by つるっと温泉卵 at 03:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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