2006年05月30日

稀人

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タイトル:稀人
製作  :2004 日本
監督  :清水崇
出演  :塚本晋也、宮下ともみ、中原和宏、蜷川みほ、菅田俊

「HAZE」を観たので、「稀人」である。
「HAZE」の感想でも書いたがこの両作品は塚本晋也が主演していることを含めよく似ている。
監督は清水崇で脚本は小中千昭。
この新旧ホラー作家(小中はホラーだけではないが)のタッグでどのような映画になるのだろうと、楽しみながら観た。

ビデオ作家の増岡はある男の恐怖する顔を観たことで「恐怖」に魅了される。
それを追い求めるうちにある奇妙な生き物であるF(増岡が命名した)を見つけた増岡は自宅でそれを飼うことにするのだ。
初めはFとの距離を置いていた増岡だがその内にF中心に全てが回り始める。
これが「稀人」の大まかな筋だ。

短い上映時間であるし、低予算なので(そこら辺の顛末はホームページに小中千昭自身が書いている)細かい説明の足りなさは感じた。
しかし、それを補って余りある怖さを感じることができたので充分に楽しめた。

「見せない恐怖」を追及してきたと小中は自身の著書(「ホラー映画の魅力―ファンダメンタル・ホラー宣言」岩波アクティブ新書)で話している。
一方の清水は「呪怨」を観れば分かる通り「見せる恐怖」を描いてきた。
恐怖に対して対照的なアプローチをみせる二人だが、
「稀人」においては成功しているだろう。
それは予算等で限定された状況であるが故に主人公と化物の関係で物語を進めるというシンプルな設定が「稀人」を観やすくさせている。
というのも、わたしは「呪怨1、2」を観るに、面白いのだが要素が多すぎて観づらいなと思ったのだ。
だからこれぐらいのシンプルな設定の方が好感触なのだ。
この方向性は小中千昭の影響もおおいにあるだろう。

清水の最新作「輪廻」は「見せる恐怖」(ゾンビ!、チャッキー!)を押し進めつつ物語の面白さもあった。
「稀人」の成果が結果として表れているのではないだろうか。
(文化遺産)
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posted by つるっと温泉卵 at 03:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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