2006年05月10日

好きだ、

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タイトル:好きだ、
製作  :2005 日本
監督  :石川寛
出演  :宮崎あおい、西島秀俊、永作博美、瑛太、小山田サユリ

リアリティを感じさせるためには、無駄を多くすればいいと思う。
そりゃ、そうだ。
普段の生活で何かの目的に向わない行為のほとんどは無駄なのだから。
となると、映画なんてその無駄を描くのはかなり難しい。
無駄なカットばかり入れていたら限られた時間(大体は2時間以内ですね)では収まらなくなる。
といっても2時間じゃなくてもいいのだけど。
なんで2時間なのだろうか。伝統?興行的問題?人間工学?
まあそれはいいとして、とにかく映画は一つのカットの情報量を多くさせることによって、表現の幅を広げてきた。
なんて、よく分からないがそんな気がするのね。
でも無駄があった方が人智が及ばない映画の魔力が発揮されるだろうから、そっちも目指すわけ。
フィクションにリアリティを持たす技術の魔法を信じるかい?こりゃ、ややこしい。
さて「好きだ、」です。
パッと観た印象で言うと、幽霊だなと。登場人物が。
ちょっと怖い。というか緊張感があると言った方が適切か。
彼、彼女らは正面を向いて話さない。いや話す時もあるが少ない。

「正面を向いて話せ」と言われ「どんだけ上からなんだよ」と心の中で思う。
社会の常識を改めて言われると発見と腹立ちがある。
本当に正面を向いて話すときは、オマエニハナストキデハナイ。
でも正面をむくのは大事。それが良い意味での社会性っていうもんだ。

幽霊であるのは極端に私的であるからか、人間であるのは社会的であるからか、と考えてみた。うむ、あるある。

さて駆け足で。
少年ヨースケ(瑛太)はギターを弾く。
最初はヘタだが徐々にうまくなる。
青年のヨースケ(西島英俊)はギターを弾けなくなっていた。
ギターでその人の人生を表現していたがは良い。
この映画は役者が良い。まあ…とにかく観てください。

つまるところこの映画、ミニマルでありながら不規則である。
点より線。
ブライアン・イーノとかを好きな人は興味深く観れるのではないかと、うそぶきたくなるのもこの映画の仕業だね。
(文化遺産)


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posted by つるっと温泉卵 at 02:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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